今日は店の入り口辺りの席に座りましたが、どこに座ってもショボイ店・・。
ただ、そんなショボイ店の作りにも関わらず、料理はしっかりレストラン値段。
だれが食べに来ているのかと言えば、いつも近くの会社の管理職と思しき人達。
いつものお通しのオリーブ。
日本人には嫌いない人も多いかと思いますが、特に熟したオリーブはそうじゃないでしょうか
ドリンクはCAVAのグラモナ、インペリアルにしました。 19€
スーパーでも売っている物ですが、これがわりと好きで日本のお土産に買った事があります。
ちなみに値付けは格安、うちの近所のスーパーでも16€します。
前菜は、ココチャのトルテイーヤ。 19€
この店のシエフはバスク地方で修業したと聞いていましたので、バスクらしいこれを頼みました。
上に乗っているのはギンディージャ、日本で言う紐唐辛子。
ところで、ココチャとは魚のあごの付け根のところにあるV字形の骨についている、
小さな肉の塊で、メルルーサやバカラオ(鱈)に付いているのですが
こちらカタルーニャ地方では、それほどポピュラーではありません。
このココチャはかなりの食感、噛みごたえがありました。
オムレツの中には玉ねぎのコンフィ、上に掛かっているソースも美味しい。
トマト、玉ねぎ、黒オリーブ、フェンネル、イワシと味はしっかり付いています。
ちなみに相方はトマトはプチトマトを湯むきしたのを使った方が良いんじゃないか・・
と、ほざいておりました (笑
さて私のメインは、過去に一世を風靡した珍味エスパルデーニャス。 22€
これって10年少し前に三ツ星の「San Pau」辺りで火が付いたんじゃないでしょうか?
ちなみに、エスパルデーニャスの下はヒヨコ豆とブテイファラは ソースが
ほんの少し水っぽい様な気もします。
アイスにはマスタードがたっぷり使われていて、その下はピスタッチョ。
それに乗せてパクリ!
肉は粗引き、味付けは感動!と言う訳ではありませんが合格点でしょう。
前回のオマケは珍味のぺルセベス(烏帽子貝)でしたが、今回はコシード
リオハ州の代表料理の一つ。
こう言う気遣いと言うか、ちょっとした事が嬉しいですね。
今日もデザートまでは満腹でとても無理。
〆はいつものエスプレッソ 1.10€
2人で食べて
総額:96.20€ (CAVA1本、カフェ2杯含む)
サービスは以前にも書いたように、期待するよう様な物はありません。
ただ、リピートすると前回の事も良く憶えていてくれていて、家族経営な事もあいまって
アットホームな感じが私には心地良いです。
さて料理に付いては前菜のトルテイーヤは、この料理としては法外とも言える19€。
ただし素材、量、味共に納得できる物でした。
トマトのサラダは私的には味がしっかりして良かったのですが、相方はあと一工夫が
欲しいと言う辛口コメント。
メインのエスパルデーニャスは、これでもかと言う数で原価率も高く大満足。
ただ、ブテイファラがヒヨコ豆から出た少のせいか水っぽかったのと、
玉ねぎの甘味が強く出過ぎているきらいも無きにしも非ず。
あと相方のタルタルは一応の合格点ですが、「Taverna de Clinic」のタルタルの様に
ライムなんかを効かして、スッキリ感を出しても言いかも知れません。
最後に、場所が場所なのとランチのみの営業で旅行者はもちろんのこと在住者にも
とても使い勝手が良いと言えない店。
なのでお勧めリストには入れられませんが、これからもホームセンターと
IKEA(笑)に行く際は必ず寄りたい私のお気に入り店です。
味わい:4.0 食材:4.2 技術:4.0 個性:4.0
雰囲気:3.0 ボリューム:4.3 コスト:4.1 サービス:3.7
満足度:72点