2010年に地元の若手料理人コンクールで一位になったシエフの店です。
場所は世界遺産サグラダファミリのから2ブロック程とは言ってもイマイチ冴えない地区。
立地的には決して良いと言えない場所ですが若手料理人がスポンサー無しで
やれる場所は限られその点は、あの一つ星の「Alkimia」がそうだったのと同じ。
店の中はこんな感じでテーブルは8つ。
小さいながらも若手オーナーシエフのレストランとしては、まずまずの作りでしょう。
席に着くとこんなメニューが渡され、見ると料理の前のおつまみやらカクテル等のメニュー。
グラスワイン、ビールが3ユーロ以下と言うのは、この手のレストランでは最安の部類
あと、なんとっても面白いのはカクテルのミニサイズがある事でバルセロナで初めて見ました。
早速、ミニモヒートを一杯。
3€と非常にお手頃値段で、こう言うの他の店も見習って欲しいですね
メニューの品数は少なくてこれだけですが
ある意味迷わなくていい。
パンは外皮が固めで中はもっちりしていて悪くない。 パンとお通しは2.50€かかります。
前夜にも、かなり飲んだので・・
今日はワインを半分残すつもりで安めの物を頼みました。
地元モンサン産の赤 14.50€
値段が値段なので味はソコソコ。
結構な量です。
特にどうっていう味ではありませんが量もたっぷりあって、その点は満足感高し。
ちなみに青魚を〆るとイワシもそうですが、どれも〆サバの様な味になりますね。
こちらは相方の頼んだ前菜。 14€
キノコ入りのリゾットに普段はエスパルデーニャス(ナマコの筋肉)と言う珍味が
付くのですが、今日は仕入れられなかったとのことで
このイカが柔らかくてプリプリしていて最高!
リゾットの味は少し濃いめでしたが、これは最近のヒットでした。
Onglet呼ばれる部位の肉です
焼き加減は、いつものポコエチョ(レア)で。
これもちょっと試しましたが、肉料理を自慢するだけの事はあります。
スペインのデザートですから味には特筆する様な物はありませんが
ミニ(ハーフポーション)で頼めるのは良いですね。
総額:114.84€程 (ミニカクテル2杯、赤1本、水2本、カフェ2杯含む)
サービスは以前来た時にはシエフのご両親がされていましたが今回は女性が2人。
この日は最終的にほぼ満席になりましたが皿出し、テーブルウオッチングどれも特に
問題は無く、キッチンのスタッフに余裕が出来たのでしょうか?
今回はシエフも時々客席に顔を出していました。
料理は前菜のイワシは特に印象に残る物ではありませんが、イカを使ったリゾットは
もちろんスペインなので濃い味付けだったのですが、最近食べたこの手の料理では
一番のヒットと言えるでしょう。
またメインは、シエフの売りである肉料理ですが素材に頼るだけでなく、
それは以前食べた時に比べて確実に良くなっています。
二つの部位をそれぞれ違う調理で試しましたがどちらも非常にレベルが高い
今日は予想外にかなり満足度高い食事となりました。
ドリンク類の値段付けも安めに設定していますし、食事前のおつまみメニューに
ミニのカクテル。デザートもメニューに最初からハーフポーションを提示しいている等、
この不景気の時代にあわせて努力している点も非常に評価できます。
味わい:4.7 食材:4.6 技術:4.6 個性:3.9
雰囲気:4.0 ボリューム:4.1 コスト:4.3 サービス:4.0
満足度:79点