最近出来た店にも関わらず満席。
それほど大きくない店にはテーブルが目一杯詰めてあって今日はそこに50人はいたでしょうか、人気のようです。
ランチメニュー14.90ユーロもありましたが、
せっかくなのでメニュー「PIACA-PICA」21ユーロを選びました。
PICA-PICAとは、いわゆる「つまみのテイスティングコース」です。
さて、最初にお通しに出されたオリーブ。
これを見て目が点になってしまいました!
なんと、右の食べたカスの種が1個既に乗っています。
他の食べ終わったテーブルから、まだ手付かずと思って持ってきたと思うのですが人の食べ残しを持って来て「はいどうぞ」とは幾らなんでも・・・・
さて、せっかく食べに来たのですから気を取り直して料理に集中
最初に出てきたのはコロッケ。
割ってみるとこんな感じ、味は悪くはありませんが
かと言ってスーパーで買う冷凍食品のカネロニの味と何が違うのでしょう?
パンが出てきました。
外皮がパリッそして中がしっとりで、これは悪くない。
このPICA-PIACAメニューにはワンドリンクが付いてきます。
私は白にしました。
お味はおまけワインなのでこんな物でしょう。
全体的にもう少しパリッとしていた方が良いような気もしますが
他の店で食べるのと比較しても、これで十分合格点でしょう。
スペインで食べるサラダにしては、まだちょっと工夫していますが
と言ってもドレッシングは味も平凡、見た目だけのサラダと言えなくありません。
周りを炙って味付けは醤油と胡麻油がほんのり。
最近よく見かける、日本食をベースにしたスペインの創作料理です。
ところで、びっくりしたのは味の素の味がします
それもかなり強烈に・・・
日本の調味料を使うのが現在のスペインの流行りですが、幾らなんでもこれはやりすぎ。
フライドポテトに半熟玉子と言う、よく見かける創作料理はフライパンで出てきました。
赤く見えるのがマジョルカ産のソブレアサダと呼ばれる独特な味のソーセージ
これを日本の味噌の様な感じで使っている創作料理が最近多い様な気がします。
白いのはパルメザンチーズ。
肉は硬く旨みが殆どありません。
全体的に味付けが薄くて、緑色のバジルのソースでどうにか食べれると言う感じでした
見た目はともかく内容は街場の定食屋のデザートと大して変わらない
スペインでは珍しく頼んでもいないのにお勘定がテーブルに置かれました。
これって?! 早く店を出ろってことなのでしょうか? (笑
2人で食べて
総額:44.90€ (カフェ2杯含む)
*今日はチップは一切置きませんでした
まず最初にサービスですが、既に書いたように人の食べ残したオリーブを出すと言う
ある意味、致命的とも言える失敗がありました。
もちろん忙しくテンパっていたとは良く分かるのですが、それを出された時点で
私にとってのこの店は、終わってしまったと言っていいでしょう。
さて、サービスのネガテイブなイメージを抜きにして料理を冷静に評価しますと・・
一言で言ってしまうと、これと言って特に印象に残る料理は何もありませんでした。
ただ最近の流行りをなぞっただけで、それぞれの料理の完成度は低く、
それを如実に物語っているのが味の素を訳も分からず大量に使ったサーモンのタタキ。
以上が私の評価ですが・・
他人の食べ残しを出された私の不運、それを出してしまったお店の不運
初訪問ですが、結局お互いに縁が無かったんだろうなと自分に言い聞かせて
店を後にしました。
味わい:3.5 食材:3.7 技術:3.6 個性:3.6
雰囲気:3.5 ボリューム:3.9 コスト:4.0 サービス:2.5
満足度:58点
大きな地図で見る