このホテル引っ越して来る前の店には、何度か訪れた事があるのですがここに移って来てからは初めての訪問。
店の中は思ったより狭い。
モダンでクールと言え無くもありませんが、どこでも見かけるその安易な店のデザインは
まるでIKEAの家具的な、つまらなささを私に感じさせます。
今日は最近始めたと言う、お安い37ユーロのランチを試してみます。
まず、ビールを1杯。
これはランチメニューの値段に含まれていました。
こちらは、黒い完熟オリーブをゼラチンで固めた物は砂糖が入って少し甘い。
儲からないランチと言って星付きなんですから、もう少し何か違う工夫が欲しいですね。
ビールの後は白を1杯、味もまずまず。 3.90€
Valdeorras産の白は人気か最近よく見かけます。
前菜のセビッチエ。
今年バルセロナで一大旋風を巻き起こしていますね、この料理。
ただ、この店に限った事では無いのですがバルセロナの料理人、また客も含めて
本当のところは、あまりこの料理を解っていないのでは? ・・と思うことがしばしば。
本場の中南米で本物の美味しいのを食べた事がないんでしょうねきっと。
上にはポーチドエッグ。
アーテイチョクは美味しいのですが豆との組み合わせは良いと言えずその量も多過ぎ。
メインの肉に備えて今度はワインは赤に。
昼から良く飲むなあ~ なんて野暮な事は言わないで~ ネ! (^O^)
南スペイン、アンダルシアCadiz産の赤はイマイチ。 へたっていたのでしようか?
さて、メインは 魚か肉のどちらかを選びます。
私は肉を選択。
子牛肉のローストなですが、一つ星レストランの料理としては全くインパクト無し。
ファミレス料理と言うと失礼でしょうか?
ちょっと試して見ましたが、これもなんだかファミレス料理の様な・・・
ただのありふれたソースを掛けて、ハイ出来上がりと言うのは・・
砂糖の容器の蓋が面白い取っ手がこの様に引っ掛けられます。
どこに売っているのでしょうか?私も一つ欲しい!
2人で食べて
総額:91.80€(ワイン白2杯、赤2杯、水2本、カフェ2杯含む)
サービスは一人でしたが客も少なかったせいか、特にストレスは感じませんでした。
前菜のセビッチエは今年の流行りで出しているのでしょうが、料理としては、ただの酸っぱい魚のカルパッチョと言うだけで、これでは全くお話になりません。
あとのメインの肉、また相方の魚、デザートのどれも一言で言ってしまうとお上品なファミレス料理。
確かに星付きレストランのランチとしてはお安い値段設定かも知れませんが、こんな中途半端な料理を、リピートする人って果しているものでしょうか?
今の不景気の時代、何とかしようと皆が努力工夫しているのですが、この店に本当に必要なのは、こんなつまらないランチを安価で提供して集客する事じゃないはず。
開店当時に比べて勢いが落ちているこの店、こんな事ではバルセロナの数多い一つ星の中で、ますます埋没して行くんじゃないかと正直心配になります。
味わい:3.7 食材:4.0 技術:3.7 個性:3.7
雰囲気:3.8 ボリューム:4.0 コスト:4.0 サービス:4.0
満足度:60点