最近は保守的になって来たのでしょうか、既によく分かっている店への再訪が多くなっています。
また、この春から気合を入れ直して新店の開拓にと思っていますが今日は私のお勧めの中でもある、この店に来ました。不景気の影響は深刻で地元グルメの間でも非常に評価が高いこの店、キャパも小さいにも関わらずこの日も最後まで満席とまでいきませんでした。
どちらも、まずまずの美味しさ。
ちなみに、今日は3つあるコースの中の一番安い、皿数の少ないコースを選択。
蓋には、ちゃんと店の名前と住所、電話番号まで書かれています。
スプーンに香り付けしてあったり、こういう演出がこの店の売りでもあります。
ところで蓋には賞味期限が書いていませんね(笑
中はクリームチーズ
お味は、シンプル。
もう少し味に工夫が欲しいでしょうか。
Risotto de pistons,Tuber Melanosporum i Tous dels til.lers
上にはトリフ
リゾットと言うことですが・・
米の代わりに、パスタが入っていました。
これは、この店の今まで食べた中でも当たり料理で非常に気に入りました。
バルセロナで初めて食べるもので、独創性また完成度共に高い。
評4.3/5.0
Els pesols deLavaneres,cansalada iberica i pa trufat
イベリコ豚のパンチエッタ。
付け合せのポテトはシンプルですが、地元のブランド物のグリーンピースを使っていてなかなか美味しい。
肉のは、ちょっと甘みがありなんだか照り焼きっぽい味がします。
悪くはないのですが、別段印象に残るようなものでもありません。
評3.9/5.0
チーズの盛り合わせ。
これはもう素材その物、チョイスだけの世界ですので料理としての評価はできないのですが多皿料理のデグスタシオンのコースでお腹一杯ゲロゲロになってから食べるチーズに比べると適度な量の今日の前菜、メインに続くこのチーズはちょうど良い感じ。
真ん中のこのメンブリーヨと合わせて食べます。
チーズのチョイスも悪くありません。
Crema catalana,pinya rustida i pan perdu
クレマカタラナとパイナップルのデザート
なんだか焼きプリンみたいです。
特筆すような物はありませんが適度な甘みで、コースの最後としてはそれなりに満足できました。
総額: 60.€弱 (グラスワイン2杯とと水を杯含む)
メインも悪くはありませんが、イベリコの肉だから美味しいなんて事は無いと以前にもこのブログで言っていますが、素材にも味にも特徴がない。
ところで、この店からアラカルトのメニューが無くなりました。
私の哲学では料理はアラカルトで 食べるのが一番となっているのですが、今日食べて思ったのですが、この店のこれは皿数も多くないですし、これで良いのかなと思います。
あとワインの値付けも非常に良心的ですし、料理も手抜きじゃないしっかりしたものまた隠れ家的な感じもしますし、私のお気に入りの一軒としてこれからも 年に何回か通い続けていくでしょう。
最後に一つこの店の問題点をあえて挙げたいのですがメニューが全てカタルーニャ語しか無いと言う点。
お金を払うのは客である私、客だから偉いなんて思っていませんし店もお客も当然持ちつ持たれつで 良いと思うのですが、このメニューがカタルーニャ語しか無いと言うこの事は 店の怠慢でしか無いかと私は思います。
味わい:4.0 食材:4.0 技術:4.1 個性:4.2
雰囲気:4.0 ボリューム:3.9 コスト:3.9 サービス:3.6
満足度:70点