地元のグルメサイトが選ぶ2009年のCPナンバーワンのレストランです。
その選考に最終まで残ったのは、私のお勧めるレストランでもある「Gresca」と「Emabat」2軒だったので今回は期待しての訪問です。
店のを入った所にはカウターがあり最近バルとしても営業始めたようです。
尚、レストラン地下で思ったより広くテーブルは喫煙、禁煙席がそれぞれ分煙されてなかなか良いですね。
お通しのオリーブの実は、普通のより大きいサイズのマンサニージャ種でこの手のレスランに出るのは珍しいです。
パンはわりと普通でした。
一皿目は。
ビシソワーズ。
ポロネギの代わりに「Ajo tierno」 と言う、ニンニクがまだ若いネギ状態の物を使ったものです。
今の時期、美味しく頂けました。
火の通ったカキに周りはチェリーのソース。
さくらんぼの苦さがすると相方。
私は逆にその苦さと言うか青臭さが気にいったのですが・・ 意見の別れる一品でした。
ハムの様に見えるのがフォアグラ。
薄く切って巻いてあります、面白いですね。
中にポテトがありその上にアンチョビにあと人参と少し苦いサラダに入れる野菜。
組み合わせ的には悪くありません、美味しく頂けました。
贅沢を言うとアンチョビが少しインパクトの無い物で、コース自体が安めの値段設定なので原価率の制限もありますから最高級品とはいかないのでしようね。
魚なんですが、また名前を忘れました。
味は鯖の様な感じでしたが、違うようでした。
味は脂が乗っていて悪くはありませんが、上に乗っているラミネート状のアボガドと食べてもそれ程の感動はありません。ちなみに下はインゲン豆。
まあ西洋料理一般に言えることですが、スペインにも魚料理に抜けた物は殆ど無いわけで、その点で言うとこれは平均以上のレベルにできています。
また魚なんですが、なんでもこの料理はピザと言う事です・・?
黒鯛のグリルの下に、モッツアレーラチーズ、マンゴウ、ケッパーに、またさくらんぼ、そして下はトマトソース。
チーズが溶けてトマトソースと絡んで、確かに何んとなくですがピザと言えばまあピザです。
お味は、普通ですが面白いと言えば面白いのかな・・。
良く豚足は食べるのですが、今日は羊足のグリルです。
付け合わせはキノこと玉ねぎ。
お味はと言うと殆ど味が付いていませんでした。
ソースにも殆ど味がないので、それを付けてもさっぱりどうにも・・キノコにも味が無いし、唯一味がするのは玉ねぎ(笑
これは完全にハズレ。
最初のデザート。
緑色のがミントのシャーベットで周りはココナッのムース。
中に見えませんがマンゴウがありました。
単純な組み合わせなんですが、これがなかな美味しかったです。
最近食べたデザートの中では一番でしょうか。
デザート2品目。
これも悪くありませんでしたが、奥さん達はもうお腹一杯だと。
アルコールを飲まない私はパクリと頂きました。
プチフール。
3個で3人分なのですが、これも私一人で全部をパクリ。
お酒を飲まなくなったせいか甘い物好きになったのでしょうか(??)
■一言メモ■
今日は、知り合いを入れて3人での食事だったのでいつも夫婦でやっている皿交換もさすがに出来ないのでコースにしました。
45ユーロのコースに+消費税、パン代が別途。
食べて見ての感想ですが料理は最近の流れに沿った物ですが極端に奇を狙った物もありませんし、料理は合計6皿ですがそれぞれちゃんと味わって食べれました。
また、コース料理に良くある無駄な皿もありませんでしたので好感が持てます。
あと量は私にはちょうどでしたが、日本人女性には少し多いかもしれませんがまあここは、スペインなのでこれも適量というところ。
CPについては、3人で飲み物はワイン(28ユーロ)カバをグラス2杯、水2本にコーヒーは飲まずに200ユーロ弱、一人65ユーロ。
この店の作り、雰囲気、サービス、料理からして極端に安い事は無いのですが確かにCPは悪く無く充分納得できるものです。
現在、レストラン業界関係者また地元グルメ達の間でも良く話題になる若手で期待の料理人のレストランです。。
評価 71点