さて、このバルセロなを代表する勝ち組レストラングループ
「フォンダ・キンサニッツグループ」の特徴を上げてみますと。
●全てのレストランが店が違う名前で、2号店と言うのが全くありません。
理由としてはブランドの希薄化を防ぐのがまず一番。
それ以外にも「La Fonda 」「Las Qinzanits」の様に姉妹店の距離が徒歩5分弱と
言うような展開をする上でも、基本は出している料理 コンセプトは同じにも関わらず 違う物を出している印象をあたえ、さらなる集客を狙っていると言うところでしょうか。
●一等地を狙わないが大箱のレストラン。
これは、抜群のCPと言う店だけあって薄利多売。基本は最低100人は 入れる店と言うのがこのグループ店のコンセプトだと思います。
また、CPの良さが評判の行列の出来る店だけあって、あえて一等地に 出店する必要もありませんし、最近はその傾向がより強くなっています。
●フィリピン人のサービス、スタッフの多用。
簡単に言えば人件費を抑えると言う事だと思いますが、フィリピン人は英語が 話せるという利点があり観光客の多い店には特に使い勝手が良いのも1つ。
あと、大分以前にこの一族がフィリピンに特別関わりがある様な話も聞きましたが、その真偽は不明、ちなみに経営者一族は地元カタルーニャ人。
●店の作り内装にはしっかりお金をかけている。
この料金帯のレストランとしては、信じられないぐらいの高級感を出しています。
正直このグループ店以下のレベルのミシュラン星付きレストランが実際にあります。
●高級感のある皿、テーブルクロスを使用している。
スペインでは、使用する皿またはテーブルクロス、ナプキンによって ある程度レストランの格が決まって来ます。
このグループの特徴としてこの料金帯のレストランでは通常使わない 星付きレストラン並みの大皿に料理が盛られ、またお昼の安い10ユーロ以下の 定食でさえテーブルクロス、またナプキンが布と言う、今までのスペインのレストランの 常識を覆す物を提供しています。
●料理に関しては、2,3品の当たり料理とファミレス料理の構成。
味に関しては、どの店も似たり寄ったりでイカ墨パエリヤに代表される 2,3品の当たり料理と、あとはどれもファミレス料理と言うのが実際のところです。
値段的に安く抑えている分だけ使用される食材のレベルも それなりの物ですが、皿の盛り方見せ方は良く考えられています。
以上から、私が考えるこのグループの一番の成功の秘訣は・・
この店の大ファンと言う方には大変失礼なのですが、 庶民またその貧乏人心理を全くもって、上手く突いている
と言うところでしょうか。
La Dolça Hermíniaについて以前質問頂いた方、また 検索でこの記事にたどり着いた方にアドバイスとしては・・・このグループの店ならどこで食べても結局同じです。
2,3の当たり料理以外はファミレス料理ですので、その中にはハズレが 幾つかあるので、それに当たらない様にすれば素晴らしい満足感が 得られるはずです。
詳しくは評価点を含めて「La Fonda」 「Las Qinzanits」の記事を参考にしてください。