病院の前にある創作タパスを出すバルです。
地元のスペイン人のグルメブログによく出てくる人気バルで、実際以前2度前日に予約したら満席で断られました。
今回は3日前に予約。
2回転させるので、1時間半の食事と言う条件でした。
日本では良く言われることですが、こんな店はスペインには殆どありませんし、こちらの人はゆっくり時間をかけて食べる習慣があるので、ある意味驚くような強気の経営です。
ところで、店はごらんの様にはっきりいって狭い。
さて料理です。
ミニサイズのタルタル。
味は悪くはありませんが、食べてみるとあまり生肉っぽく感じなく・・
私の好みと少し違いました。 評3.5/5
ムルグラ(きのこ)にフォアグラはぶつ切りにしてのソースです。
ソースの味は良いのですが、このキノコとの相性はイマイチの様に思いました。
評3/5
パタタス・ブラバス。
先日これと同じような、ブラバスを「Cinc Plats」で食べましたがこちらの方が全然美味しいです。 評4/5
じゃがいもを丸太状にカットしてそれを揚げています。
上部三分の一ほどを取り除き、そこにアリオリソースが入っています。
このブラバス、だれが最初に考えたのでしょうか?
この店もしくはレストラン「Arola 」??
まさか「Cinc Plats」それともフェラン・アドリア??
牛ヒレ肉のグリル。
肉の付け合わせのトリフ入りのポテトが美味しかった。
肉の焼き加減は聞かれませんでしたが、見た目はレアですが
私の好みはこれよりまだ少しレアなんです。
でもまあ、これでも良いです。
美味しい肉で悪くはないのですが、ただ焼いただけでその点面白みが足りないかな。
評3.5/5
ファグラ(ミクイ)その上はにリンゴのカラメル焼き。
これは普通に美味しい。 評3.8/5
マグロのタルタル。
奥さんが大絶賛。
マグロとアボガドと来れば普通は醤油をベースにした味になるのが、最近のスペインの創作料理の流れなのですが、この店のこれは、セビッチエ風な味にしています。
ライムの酸っぱさが効いて、これはなかなか面白い。
評4.2/5
最後のデザート。
今日も二人でシエアしました。
この店の為に、東京に一時期お店を持っていた、地元の有名パテシエのオリオールバラゲが作っていると言う一品。
バルセロナには、本当のところ美味しいデザートが無いのですがこれは、日本で食べるのに近くて気に入りました。
美味しい!
お茶をしにこれだけまた食べに来てもいいぐらいです。
まあ、1個8ユーロしますけど試す価値あり。
評4.5/5
■一言メモ■
今日食べた感想はなかなかのもでした。
テーブルの数が少ないのもありますが外人観光客もあまり居ないのにも関わらず人気で店を2回転させられるのも解ります。
ただ、料理によってはインパクトの弱い物もあったのも事実。
あと、パンはトーストした物が一種類で、料理によっては普通のパンの方が合うはずなのに、その点物足りなさを感じました。
またサービスは悪くは無いのですが、いかんせん店が狭すぎ。
テーブルも小さくてゆったりと食事できる雰囲気ではありません。
もちろん、バルと言うカテゴリーならそんな物なのですが。
ワインが30ユーロ、水、コーヒーを除いて今日食べた料理の値段は二人で70ユーロ。
街場のバルとしては安く無くかなり高いと思います。
ただし料理のレベルまた使ってる食材も中級レストランより上の高級のレベルなので全く妥当だとも言えます。
最後に・・
一言で言うと、この店はTABERNA(居酒屋)と言うよりレストランです。
ただ、そう思うと店の狭さと料理、サービスがそれぞれちぐはぐ。
例えば目の前で超モダンなデカンタグラスにワインを入れてくれたのですが、皿もはみ出そうな小さなテーブルの上で何だか滑稽でした。
料理に関しては気にいったので再訪して、今回食べていないものをまた試してみたいと思います。
評価80点