シエフはかのレストラン「エルブジ」で修行したそうで、その事が必ずと言うほどこの店の紹介記事に書かれています。
お店はバルセロナの中心からかなり遠く、前の道は狭く車がびっしり路駐で周りは雰囲気まるで無し・・
よっぽど美味しい店でなければ、来ようとは思えないロケーションです。
店の中はこんな感じ。
外には小さなテラスが。
今日は、こちらで食べました。
右のテーブルで注文を取っておられるのがシエフです。
オリーブは大粒のマンサニージャ種。
パンも美味しいくいい感じです。
アミューズ1。
アバカラオ(鱈)の練り物。
ズッキーニのソースとバルサミコ。
なかなかいけます。 評3.8/5
アミューズ2。
チーズのムースのようで、もう少し軽いエスプマンテと言うところ。
その下には、トマトスープ。
これもなかなか美味しい 評3.8/5
私の前菜。
Tres texturas de alcachofas,foire gras con huevo de coral,salsa de perigueux.
+6ユーロ
フォアグラのポワレでしょうか。
あとアーテイチョークにポーチドエッグ
ソースはペリグーソースに
フォアグラが縦に盛り付けてあるのが面白いですね。
お味もなかなか。 評3.7/5
イカとトランペッタ(キノコ)。 +5ユーロ
メニューには無くて今日のお勧めと言う事で頼んでみました。
何とも美味しそうに見えました。
食べた感想も悪くありません。 評3.8/5
jarrete de cordero del Pirineo con fricase de verduritas a la provenzal.
肉は、ピレネー産の羊のすね肉。
ソースは醤油ベースで最近流行のWOK(中華の炒め物)の様です。
肉は厳選された物と思いますが、なんだか照り焼きの味がしました。
10年前ならこれも面白かったと思いますが、今更・・・。
評3/5
コルビーナと言う魚です。 +8ユーロ
スズキの一種で肉はメルルーサよりは硬い白身魚。
味付けはカタルーニャ風だそうです。
魚は淡白でソースで食べるのですが、ソースはそれなりに美味しくほうれん草、松の実と組み合わせも悪くありませんがなにせ魚が大きくて量が多く、最後は食べ飽きてしまいました。
評3.5/5
口直しのデザート。
なんと、ワイン用の小粒のブドウが出てきました。
赤はメルロー、白はスービニヨンブラン。
種があって少し食べにくかったですが、これはなかなか面白い。
Tentacion de chocolate guanaja con helado de vanilla y salsa de cafe. +3euro
デザート。
まあまあ美味しい。 評3.7/5
Helado de queso fresco,calabacin,tomate a la vanilla y jarabe de aceitunas negras.
これも分かりやすい味でまずまず、相方のお気に入り。
評3.9/5
■一言メモ■
エルブジで働いたと言うのを前面に出している店で奇抜な料理が出るのかと思ったら全くの予想外でした。
奇を衒わず、どの料理も最近の流行の料理を上品な味付けでそれなりに上手くまとめています。
デグスタシオンのコースメニューとカルタと言う前菜6品、魚5品、肉5品にその日のお勧めがそれぞれ3品ほどありその中から、前菜メインと選ぶプリフィクスメニュー。
今日食べたカルタのお値段は一人38ユーロ。
また、品によっては追加料金がかかるものもあります。
今日二人で食べて料理だけで100ユーロ程となりました。
あと、パンと飲み物が別料金。
シエフ自らが最初から最後までメートルなってサービスしてくれます。
キッチンは弟子にまかせているのでしょうか?
まあ、目配りも悪くはありません。
あと、店の作り雰囲気は悪くはありません。
春から秋にかけては特にテラスが良いと思います。
ただ今日は驚くことが・・
なんと、食べ終わる頃になると子供の叫び声に泣き声が壁の向こうから、レストランの上からするではありませんか。
ウエイターに聞いたら、壁の隣とレストランの2階は保育園だそうで・・ なるほど(笑
なので、テラスは夜もしくはお昼なら週末の利用に限定した方が良さそうです。
まとめ・・
料理は上品な味付けで悪くありません。
サービス並びに店の雰囲気も合格点。
値段もこんなものでしょう。
で、私がリピートするかと言うと、家から遠い上にそれを補ってくれるほどにはあと一つインパクトが足りないと言う答えに落ち着きます。
最後に、シエフはわざわざサービスに出てくる必要は無いですから、キッチンで心に残るような料理を作って頂ける事を期待します。
評価69点
追)もし私がこの近くに住んでいるなら71点で合格点です。