グルメサイトの口コミも正直あてにならないので、今回はちょっと趣向を変えて、地元のスペイン人の人気グルメブログを参考にそこで紹介されていたお店です。
サグラダファミリア教会から2ブロック下の、ある意味何も無い地区です。
お店は、こんな感じではっきり言って小さなお店。
もう何度も同じ事を書いていると思いますが、若手シエフが独立した店の、お約束事と言うべき以前はバルであったであろう店をこ綺麗に改装したレストランです。
パンはこの店で焼いた自家製。
中身がモチっとしたパンで最近の流行りでしょうか?
ほんと良く出てきますね。
お通し。
真ん中の焼き菓子がピザ味で右がスライスしたアーモンドにカレー味がついています。
どちらも、それなりにいけました。
ガズパチョが付いてきました。
ウエイターに言われるままに半分はそのまま飲んで。
残りを、皿に注ぎます。
エビにも微妙な味付けがされていますし、青りんごのアイスとガスパチョの組み合わせと、なかなか美味しく頂けました。
今日食べた中で一番でした。
奥さんの前菜のマグロとサラダ。
現在バルセロナで大流行の「タタキ」とはまた違ってほんのわずかに色が変わるだけ表面を焼いています。
あと、NYの超有名日本食レストラン「Nobu」でおなじみの醤油にオリーブオイルを混ぜたソース。
上に乗っているのは、ズッキーニとマスのイクラそれに胡麻が入っています。
付け合わせの野菜も、味付されていて全体的に和テーストなのですがこれも悪くありません。
ほんとの表面だけ火が入っています。
ちなみに、以前の記事でも書きましたがスペインで使われるマスのイクラは味には全く関係ない相変わらずの見た目だけの食材と言うところ。
脂が乗っていて悪くないです。
付け合わせの野菜も可愛く切ってありますし丁寧な仕事です。
私は牛ヒレ肉のグリル。
この店は、肉それもヒレにこだわりがあるようで厳選したと思われる肉がいくつかあって、神戸牛と言うのもありました。
きっと輸入しているのでしょうね、値段も飛びぬけて高かったですし。
私は、この店の一番のお勧めとなっていたアメリカのネブラスカ産のヒレ肉にしました。
付けあわせの野菜は肉の下にあります。
見ての通り焼き加減はレア、私はこれぐらいが一番好きなんです。
これ素材の料理になりますが、焼きも完璧ですし美味しい肉です。
ただ、この定番肉料理どこのレストラン(星付きも含めて)で食べてもヒレ肉のグリルって悪く言うと結局はただ焼いただけの料理。
なのでこの店だけ文句は言えないのですが何かもう少し違う工夫は無いものでしょうか?
正直、素材と焼き加減だけではもう飽きてしまいました。
デザート。
マンゴのアイスとココナッツのソース。
メニューにはソースと書いていましたが、見ての通りヨーグルトの様な感じです。
お味は、シンプルですが悪くありません。
テイラミス。
悪くはありませんが
他にもっと美味しいのを食べて知っているので、これぐらいなら別に・・と言う感じでしたが、下にチップスひいてありそれはいい感じ。
あと、ハーフポーションのデザートメニューがあるのを初めて見ました。
なかなか、気が効いています他の店も真似て欲しいものです。
■一言メモ■
まず簡単に感想を書くと・・
料理は合格点です。
サービス、店の作り、雰囲気、CPともに料理と同じで合格と言って問題無いと思います。
まあ、スペイン人のブログも少しは参考に出来るというところでしょうか(笑
ただ私の、要求が高いのかもと前置きしてですが・・・
以前「OSMOSIS」の記事でも書いていますが、バルセロナにはこのレベルの店は幾つもありマラソンのレースに例えてみると先頭の数人がレースを引っ張っていてそこから数百メートル離れた第二集団の中を走っている店です。
私の考えでは、この集団から抜けてトップグループに入るのもあれば徐々に遅れていき更に後方の集団に飲み込まれていくもの、
そして力はあるにも関わらず永遠にこの集団から抜けられない者がいると思います。
もう少し長い目で見守っていきたいですね、これらの店。
評価 74点