今日は日本の殆どのガイドブックにも載っているので日本人客も結構きているアルキミアへ4度目となりますが行ってみました。
バルセロナでここ数年で人気店にそしてミシュランの一つ星です。
では、早速お通しから・・。
最初に出てくるのはパン・コン・トマテ。
もう今回で4回目ですが定番物です、普通バルで家で自分でも簡単に出来るパンコントマテですが、見ての通り全くこれは別物。
ですが、飲んで見るとおお!これはパンコントマテの味!
奇を狙った、なんだかエルブジの料理の影響なのでしょうね、でも悪くない一品。
これも定番お通しのコカ。
定番だけあって、誰が食べて美味しいと思えるはず。
ただし、以前はもう少し大きかったですがコースの皿数が増えた分一皿のポーションを小さくしたようですが、さすがにこの大きさでは食べた気がしなかったです。
説明を良く聞いてなかったので、ななだか自信ないのですが味がポテトの様だったので多分そのムースの中に卵黄が真ん中に。
外側は茹でられた状で中身はトロトロの状態でこれもなかなかいけます。
キノコとイベリコ豚の生ハム。
季節的はまだ早いのもありますがキノコは悪くはないですが、インパクト無し。
魚は今回はサーモネッタ(鯛の一種だと思うのですが普段市場で見るものはそんなに大きくなくどっちかというとメバルのような魚です)。
これも、それ程と言うところでぎりぎり許容範囲。
鯛のカルパッチョにヤギのチーズ、湯剥きトマト。
カルパッチョにしては厚めで、日本の刺身みたいな感じに見えます。
魚の質は生で食べるのにはイマイチでした。
ただ付け合せのヤギのチーズは、日本人には好き嫌いが別れるかもしれませんが普通のチーズと違うヤギ独特の味が冴えないカルパッチョをカバーしてでしょうか一緒に食べると良い感じになりました。
パラモスの海老が粗塩とローストしたローレルの葉の上にのっています。
えび自体の味はさすがスペインで最高の評判のエビで悪くはないですが、
下にひいたローレルの葉が焼け焦げてその匂いがお線香のような匂いでちょっと・・・。
粗塩も下にひいていていますが、ローレルの香りも粗塩のどらも皮をむいて食べるとそれが感じられない・・・・、ちょっとこれは意味不明で料理としては奇を狙いすぎの、はずしてしまった一品というところ.
デザートはフランボワーズと生チョコレートの上にココナッツのアイス。
味は普通でしょう。
写真は載せていませんがもう一品、焼き菓子のデザート付きます。
■一言メモ■
以前は、コース以外にもアラカルトのメニューがあったのですが今回行ってみると三つのコースのみとなっていました。
今回食べたのは一番高い(74ユーロ)コースでメニューALKIMIA。
上の写真で紹介した以外にアミューズと料理があと5品+デザート1品の合計14品。
さすがにこれだけの皿数となるとお腹一杯になるのはもちろんのことですが食べ終わってみると何がなんだか分からない、実際写真を見直してああこれも食べたなと確認する始末でした。
私個人的には、少し安いコース(それでも10品近くあります)の方をお勧めします。
本当のところコースだけでないアラカルトメニューをぜひ復活してもらいたいのですが。
店については、星付きレストランの中では異常に小さいです。
尚且つ、冴えない住宅街にあり隣には中国人の経営するインチキ日本食レストランの赤ちょうちんが、ぶらぶらゆれてます。
開店する際に、資金で苦労したのを物語るようなロケーションです。
サービススタッフの女の子は相変わらず棒読みの料理説明で、冴えないものですが最近のスペインのこのクラスでは、それもまあ良く見る光景といったところ。
あと、値段ですが店はモダンにしてありますが、大きさもちんちくりんですし周りは庶民地区なので高く取ることも出来ないでしょうからかミシュラン星付きのレストランの中では安めです。
あと、気にかかった事は前回に続き今回もシエフが不在でした留守をまかされている料理人もちゃんとできる人なのでしょう別に味が以前より落ちたとは思いませんが、どうなんでしょう。
バルセロナの1星レストランの中ではコースで食べてもいつもそれなりに満足できるのでお勧めしておきます。
評価 84点
尚、一番皿数が多いメニューALKIMIAはお勧めしません。
満腹になり過ぎて、かえって食後感を悪くするだけ。
皿数が少ないコースだから、美味しい物を食べ逃すなんて事はないですよ(笑
既に行かれた方は私の言う意味を良く解って頂けると思いますが。