私のお勧めレストランのリストに入れていますが、前回はアラカルトでコースを食べていなかったので試すための再訪です。
今日は、予約したのも遅かったせいか入り口の席です。
小さな作りの店なのですがなんとかならないでしょうか、この入り口。
この窓に掛かってるすだれは、一体何なんでしょう?笑ってしまいます。
アジのマリネです。
ネギと卵の黄身が下に見え上に乗っているはニンニクの花。
確かにニンニクの味がしました。
ただ、お味は日本のチエーンの居酒屋で食べる一品料理と同レベル。
横から見るとエビが見えます。
前回、奥さん絶賛の一品でしたが今回はなぜかインパクトが弱し。
鴨のロースト肉に脂身が無かったからでしょうか?
前回食べた時の同じこの料理の写真
鱈のリゾット。
ご飯より鱈の身の方が多く入っています。
魚の味は良く出てはいますが、もう一工夫欲しいところ。
あと、ご飯には芯が残っていてその点はイマイチ。
なんだか、ここまで悪い流れになってきたかと心配になってきましたがこの一品で少し挽回。
murgula(きのこ)の料理です。
最近の流行のきのこですが、その上に乗っている半透明の薄い皮は豚のばら肉のパンチエッタです。
アイデアですね。
目からウロコ。
中を開けてみると卵の黄味が半熟。
下には、ジャガイモを薄くテープ状に切った付け合せ。
見てとても楽しめましたが、お味は黄味の味だけでそれ以上には残念ながら、特筆するものがありませんでした。
カレイのグリル。
付け合せは酸っぱい玉ねぎ。
下には、松の実をペースト状にしたものが。
お味は、まずます。
この付け合せの玉ねぎ、シエフの定番の様です。
リードボウ。
魚と同じで、これもまずまずと言うところ。
ただ、この店でしかと言う料理でもありません。
そう言ってしまうと身も蓋もありませんが・・
これが最後の肉のメインと知っていれば替えてもらったのですが
メニューには何がこのコースに出るか書いていなかったので知る由もなく。
前回も食べた鳩です。
正直これ、生レバーの臭さがしてどうにも苦手です。
好きな人もいるのでしょうが私には、最悪。
ピンク系の果物、野菜等色々混ぜて作ったデザート。
口直しなので、酸っぱい系です。
お味は、まあ普通。
この店のシエフの料理を代表するデザート。
ココナツを模して作ったココナツ味のムースで中はピーニャコラーダ。
外はチョコレートで出来ています。
私は前回、これが結構気に入っていったのですが、甘味に欠ける物なので2番目じゃくて、てっきり口直しのデザートと思っていました。
良いものなのですが、これをメインのデザートとすると正直物足りなさを感じます。
■一言メモ■
今回コース(50ユーロ)を食べてみての感想ですが、前回アラカルトで定番物を食べて感動したしたのに比べるとはっきり言ってイマイチ。
バルセロナで一番星に近いシエフだと思っていたのですがどうも私の勘違いだった可能性も・・・。
いくらここ数年ミシュランが星の大安売りをしているにしても今日のこのコースのレベルではそれも無いでしょう。
この店はある意味、私がかねがね考える典型的なパターンの店。
コースで食べるとダメで、アラカルトで定番物を食べる店と言えるのかも知れません。
今日のこのコースを最初の訪問時に食べていたら、お勧めにしていなかったと思いますし、リピートもして無かったかも。
ただ、定番物は他では食べれない物が幾つかあるのでこのままお勧め店リストに、この店を残しておきたいと思います。
私の食べた範囲ですが、アラカルトで鳩料理以外はどれも悪くはありません。
その中で、今日はインパクトが無かったのですが、中にエビが入った鴨のロース肉を薄くスライスして捲いた物とタコの料理お勧めです。
あとデザートもなかなか良いですよ。
料理以外ですが、今回は2人様の入口の席だったのですが、そこで食べるのは正直場末のバルで食べるかそれ以下と言う最低の席でした。
奥にも二人用のテーブルがあるので、店が開いたら早めに行って奥に座りましょう。
また、狭くちんちくりんの店なので満席の時は、客の話声が良く響きうるさく
雰囲気を求めるのでしたら、他のお店にした方が無難です。
評価64点