第27回 グルメツアー
Cal Pep 8
このプレースマットのイラスト、オーナのPepさんの奥様が書いてられるそうです。
パン・コン・トマテ 3.50€
使用しているこのパン美味しいとは思うのですが、私的には既に時代遅れとも感じます
他にも選択の余地があるのでは?
なぜならこのパン、ほんの少しでも時間が経つと味が落ちると言う欠点があります。
季節にはまだ早いのですが、アーテイチョークがあると言うので頼みました。 5.20€
これは、なんだかイマイチ。
まだこの時期は食べない方が無難、もう少し旬の季節になるまで待ちましょう。
パドロンは過去に何度かこの店で絶品級を食べたのですが、きょうのこれは普通。 5.15€
ハウスワインの白は地元産。 8.90€
一時、他の白を入れていたのですが結局、元のこのスマロッカのブランクに戻りました。
子供の頃から生魚を食べている日本人には特にどうこうと言う事は無いと思いますが
ヨーロッパの料理を食べた続けると、こう言うのがホッとするのでは。
あと、巷に蔓延るヘンテコ和食のマグロのタルタルに比べたら100倍ましかとも思います。
砂抜きは完璧。
今までこの店で十数回食べていますが砂を噛んだ事がありません。
貝の鮮度も良く少し甘味もあって、この貝をバルセロナで食べるならベストの1軒でしょう。
ソーセージの中にはフォアグラ。
豆はポート酒を使った甘いソースで、人に寄っては好みが分かれるかも知れませんが
私は結構好きなんです。
こんなの作ったみたいです、料理のレシピ。
私の昔から尊敬する料理人の方がいて、その方も誰にでも店を代表する料理の
レシピを教えるのですが、こう言う事が出来るって自信の表れなんでしょうね。
3人で軽く食べて
98.29€ (白1本、ビール3杯、水1本含む)
サービスは、カウンターバルなので特に評価することはありませんが、
スタッフはベテランばかり10年近く同じメンバーと言うのもバルセロナでは珍しい。
さて、既に何十回と来ている店。
常連の私が食べる物も決まっていて、一応今日食べたものがその定番物でこの店の
お勧めですが、そうは言っても味に毎回多少のブレはあります。
今日の場合はアーテイチョークの揚げ物がイマイチ、旬にはまだ早過ぎました。
食べるなら来年の年明けからにしたほうがよさそうです。
ところで巷では他のバルで食べるタパスより高いと言う人もいますが、PepはPepであって
他とは比べられない、なぜならこの店と同じタイプの料理を出す店が無いから、
「Cerveceria Catalana」でも「Taverna de clinic」でも「Coure」
そのどれでも無い個性、それがPepの料理と私は思います。
味わい:4.2 食材:4.4 技術:4.0 個性:4.2
雰囲気:3.9 ボリューム:3.9 コスト:3.9 サービス:3.8
満足度:74点
Mariscco レイアール広場
新市街のRosellon通りにある、1号店には以前行った事がありますが
今日は観光で来られる方の利用が多いこの2号店をチエックしてみることに
CAVA14.00€
掛け値は市売価格の2倍弱と言うところで、適正価格。
イベリコハム(16.90€)とパン・コン・トマテ(2.0€)。
ハムは値段相応の物ですが、パンはトマトの水分が多過ぎてベチョベチョ
まるで濡れ煎餅です。 (笑
ピミエント・デ・パドロン。
日本の獅子唐の原種と言われる、バルセロナでも最もポピュラーなタパスの一つ。
素材の鮮度、揚げ加減は良いのですがスペインらしく無く塩が足りない。
これも定番タパスのイカリング。
お味は良くも悪くもなく普通。
プルポ・ガジエゴ、定番物が続きます。 14.90€
これも、う~ん・・ 普通。
ムール貝のワイン蒸しは火が少し通り過ぎて、この料理の一番悪いパターンとも言える
身が縮じまったゴム状態です。 6.90€
ナバハスも火が通り過ぎ。 9.90€
その上に砂抜きが出来ていないくて、かなり砂を噛みました。
Fideua (パスタのパエリア) 14.90€×2
珍しい鍋で出てきました、始めて見ます。
Arroz negro (イカ墨のパエリヤ) 14.90€×2
デザートはクレマカタラナ 4.50€
サイズは二口でぺロリで・・・ あまりにも小さい!
6人で軽く食べて
一人当たり:35€程 (CAVA2本、水4本含む)
サービスは観光客のメッカのレイアール広場と言う場所柄、はっきり言ってイマイチ。
バルセロナでも、ここと繁華街のランブラス通り沿いの店は特に酷い物があります。
料理に関しては、シーフード専門店ですが素材料理共に平凡。
特筆する物は特に無いのですが、その代わり値段もそれ程高くなくパスタのパエリヤと
イカ墨のパエリヤは及第点で立地も良いですから使えない事もありません。
ただ世界遺産のカサ・ミラから徒歩5分程に以前からある1号店に比べると
この2号店は観光客向けになっているせいか、トータルでレベルダウンを感じます。
同じお金を使うなら私ならRosellon通りの、その1号店へ行きますが
シーフード専門店なら、ナバハス(マテ貝)の砂抜きぐらいしっかりしてよと思ったり・・。
味わい:3.8 食材:3.9 技術:3.8 個性:3.6
雰囲気:3.8 ボリューム:3.9 コスト:3.9 サービス:2.9
満足度:60点
Caldeni 3

今日は前回、非常に満足感が高かったレストランへの再訪です。
ところで皆さんはどうでしょうか?
良い印象だった店に再訪すると、前回と同じかそれ以上に満足感がある・・・
と言う場合もありますが、私の場合はその逆で前回に比べて満足感が低くなるのが常です。
さて、前回に続いて今回もハーフサーズのカクテルから始めます。
私はジントニック。
そして相方はピスコ・サワー。 それぞれ3.30€
ドラマなんか見るとアメリカ人は食前酒にカクテルを飲むのが好きなようですが、
彼らの様に何でもかんでも大量に飲むんじゃなくて食事の前なら、このぐらいの量が良いですよね。
スナック。
手前のチップスはオレガノが効いています。
そしてグリッシーニ用の・・
そしてムール貝が一つ。
ちなみに相方「自分の方の貝は小さい!」
と、くだらない事をほざいておりました(笑
今日は夜の訪問。
ゆっくり飲みたかったので、少し高めの赤にすることに
選んだのは地元MONSAN産の赤。 40.80€
葡萄はガルナッチャ(ガルナッシュ)。
ちなみに私がいつも買うワインショップではこれおを35.90€で売っているので、
この値付けは良心的を通り過ぎて驚愕の安さ!
前菜は、ありきたりと言えばそうなのですがフォアグラのコカを選びました。15.50€
コース料理で食べるフォアグラは小さくて何を食べているのか分からない様な時もあるのですが
やはりこのぐらいの量が食べたって感じがします。
ベタな料理と言ってもバカにできません。
良いフォアグラを使っていますし、コカにも甘味があって
う~ん、これは美味しい!
定番のメニュー以外に、この時期ならではの白トリフを使った料理メニューがありましたので
上には白トリフ様が (笑
さて、トリフは香り量もこれで十分なのですが、
リコッタチーズのラビオリは、なんだかシンプル。
さて、料理はメインに入ります。
前回食べて非常に好印象のこのチュレトンを選択した私。 24.00€
付け合わせのポテト。
手前のソースはマスタードが良く効いています。
とろころでこの肉、良く見ると右と左で微妙に肉が違い
この左側の色の濃い方はより味が濃くって
右側方が味が薄い。
後シエフに聞いたのですが同じ部位の中でも味わいの違いがあるのでそれを
楽しんでもらおうと言う作戦だとか。
。
タルタルに白トリフと言う珍しい組み合わせ。 26.00€
初めて食べます。
この店はパンにも、しっかり味が付いています。
肉とトリフを乗っけてパクリ! うっめぇ~!!と唸る相方 (笑
ハーフサイズのデザートがあるので、クレマカタラを注文した相方 4.40€
2人で食べて
総額:150.45€ (ミニカクテル2杯、赤1本、水2本、カフェ2杯含む)
*デーザートワインはシエフからのサービスになっていました。
料理のオーダーはシエフ自らが取り、客からの質問にも丁寧に答えてくれます。
ちなみに肉の部位の説明には、キッチンからわざわざ肉を持って来て説明してくれるなど
客にもそうですが、料理に対するその真摯な態度は非常に好感が持てます。
さて料理・
前菜のフォアグラはオーソドックスな料理ですが、素直に美味しいと言える物でした。
ただ、相方のラビオリは面白みにイマイチ欠け、何か一工夫が欲しところ。
あとメインに食べたチュレトンは肉好きにはたまらない、バルセロナで食べれる肉の
ベストの一つと言えるかと思います。
また相方のタルタルと白トリフは、はっきり言って期待していなかったのですが、
味付けをわざとソフトにしたタルタルとトリフのコンビネーションは絶妙。
この日食べた中では一番印象に残りました。
好印象にも関わらず再訪してみると、前回ほどのインパクトが無い店が多い中
私の期待を裏切らない店、本当に来て良かったと心から思えるデイナーでした。
味わい:4.4 食材:4.2 技術:4.2 個性:4.0
雰囲気:4.2 ボリューム:4.1 コスト:4.3 サービス:4.2
満足度:79点