毎年夏にショボイお祭り
と言うと地元の人に怒られますが、それが開かれるグラシア。
路地が狭くて下町の雰囲気もあるこの地区ですが、旧市街とはまた違い観光客も少なく
地元の若者また留学生なんかにも人気の地区となっています。
さて、今日はそこにあるバスク料理店にやって来ました。
店構えはレストランと言うよりピンンチョス・バルに見えますが・・
中へ入ってみると
フォトはちょっとブレてしましたが・・ お店は、この物置き台と化しているカウンターと
こんな感じの客席と言う、何だか地味なレストラン。
ところでこの店は紙のメニューが無くオーナーのおじさんが口頭で料理を説明。
スペイン語が解らないと全く話にならないのはもちろん、料理、食材、調理方等の単語を
かなり知っていないと大変で留学生の方だとちょっと厳しいかも。
..と偉そうな事を言う私も前菜とメイン10種類以上ある料理を一度に口頭で言われると
さすが全部は頭の中で整理しきれず聞き返しました(笑
チストーラ。
中はこんな感じで荒挽きでセコ(乾)、お味はまずまず。
ちなみに相方は海外出張で居なく一人ランチ。
さすがにボトルは頼めないのでグラスの白を一杯。 3€
メインで赤も1杯飲んだのですが、この店のグラスワインはわりと飲めます。
さて、ここから料理
前菜に頼んだバカラオのトルテイーヤ。 9.50€
1人で食べるには、かなりのサイズ。
中を見てみるとこんな感じで、ちょうど良い焼き加減。
そしてバカラオ(鱈)がぎっしり入ってます。
メインの肉。 25€
この店の定番は、チュレトンらしいのですが1.4キロと聞いて、さすがにそれは・・・
オーナーのおじさん曰く基本は同じ部位だからエントレコットにすれば良いよ
と言われそうしましたが、これはこれでかなりデカイ!
ただし切ってみると、中はしっかり注文通り。
日本で食べる脂身たっぷりの肉は、ある程度火が通った方がいいと思いますが
赤身はやっぱり、これこれレアに限る。
付け合わせのポテトは油切れが悪そうに見えますが・・
一つ食べて実際それを確認した後は、全て残しました。
デザートは食べなくても想像できるので、それは頼まずいつものエスプレッソで〆。 1.25€
1人で食べて
総額:44.25ユーロ
(ワイン白、赤それぞれ1杯、カフェ1杯含む)
まずサービスですが、オーダーはオーナーのおじさん自らが取ります。
ただ着ている服もズボンもなんだかヨレヨレで普段着姿の近所のオヤジそのもの。
もう一人のお兄さんも、とてもレストランで働くレベルでは無く安定食屋がお似合い。
サービスもそうなんですが、店の造り含めて全て場末のバルでまるっき雰囲気無し。
続いて料理に付いて述べると・・
バカラオのトルテイーヤは焼き加減、味そして中身の具がプリプリしていて悪くない。
メインのエントレコットはバスク料理店らしく旨みのある肉で、かなりの量でしたが
最後まで美味しく頂けました。
ただし付け合わせのポテトは揚げ加減、味共に近年まれにみる。。 最悪レベル。
先日訪問した「Can Pineda」と同様の伝統料理がメインになっている店で
料理に関してはピネダより更に直球勝負。
従って料理の面白さと言う点では何も無いのですが、味自体はしっかりして肉は
最近食べた中では印象が良かったのも事実。
あと既に述べましたが、オシャレでクールな店が大流行りのバルセロナにあって、
ここまでお金を掛けないその姿勢は、この時代にあっては全くもって潔い(笑)
とも言えます。
今日は1人だったので種類が食べれなかったので、次回は相方と
肉に目が無い 友人の(肉食系女子)を 誘って再訪してみようかと思います。
味わい:4.0 食材:4.0 技術:3.8 個性:3.3
雰囲気:2.0 ボリューム:4.6 コスト:3.8 サービス:3.3
満足度:65点