場所は在住日本人にお馴染の、あのラーメン屋さんのすぐ近く。
以前、「Cal Xim」そして去年まで「El Foc Ca la Nuri」があった場所で、
私的にはどちらも料理は決して悪くは無かったのですが、集客に窮して閉店。
と言う訳で決して、この場所は良いローカルとは思えないのですが・・
May女史なりに、今回は勝算があっての開店なんでしょうか?
中へ入ると以前のまま。
奥のキッチンも何も変わっていない、いわゆる居抜き出店。
店名にTaverna「居酒屋」とは付いていますが、メニューの品数はたったこれだけ。
と思ったら、お勧めがそれ以外にありました。
ただ、それにしても決して多いとは言えません。
ワインはこの店のお勧め リオハ産18€。
お味は特にコメントする事はありませんが、あえて言うなら値段相応。
パンはフォカッチャ 2€。
ランチに出した物を焼き直したのか? これはなんだかイマイチ。
普段オリーブにオイルに慣れているせいか、たまにマヨネーズ系も悪くない。
ただベーコンは、いつ作った物なのか?
なんだか干からびていてイマイチ。
卵のフリート、ポテト、ソオブレアサダと言うお馴染の組み合わせ。 6€
こんなソースが付いて来ます。
ちなみに付け合わせの野菜は凝っていて悪くない。
今まで食べたチュレトンはどれも、ポテトとピキーヨと言うワンパターンでしたから。
2人で食べて
総額:68.50ユーロ (ワイン赤1本含む)
店は一応Taverna(居酒屋)と言う事になっていますが、サービスはレストランレベル。
なので、このカテゴリーとしては全く不満はありません。
また、店の造りはこじんまりとしていますが、おしゃれな造りで悪くは無い。
ただしスペースに対して無理に席数を稼ごうとしているせいか、
テーブルは非常に小さくグラスの置き場所にも困る程で、その点がマイナス。
料理について述べると・・
ランチに焼いた物を温め直したのか、こんな美味しくないホカッチャは初めて。
シーザサラダは使われていたベーコンがイマイチでしたが、それ以外は普通。
創作の卵料理は、流行りをただなぞっただけで満足感には程遠い。
チュレトンは付き合わせ野菜、ソース、また肉のジューシーさ共に悪く無く
今日食べた中では唯一満足感がありました。
ただし、それも突き詰めると肉のジューシーさや甘味は脂身が多かった故で
肉本来の旨味に関しては普通。
さて最初に述べた通り、今まで上手くいった例が無い非常に難しいローカル。
そんな中、ハッキリ言って今日の料理ではこれまでの二の舞。
バルセロナでは知名度抜群、そしてやり手のMay女史ですが、
この程度の物で勝算ありと本当に思っている様でしたら・・
甘いとしか言いようがありません。
味わい:3.8 食材:3.9 技術:3.8 個性:3.7
雰囲気:3.9 ボリューム:3.8 コスト:3.8 サービス:4.0
満足度:64点