スペースは広い。
ただしホテルのフロントで宿泊客を何人も見かけましたが、
レストランは閑古鳥が鳴いています。
さて18€で、前菜とメイン1品づつデザートとカフェはどちらか選択と言う
良く見かけるプリフックスメニュー。
あと、飲み物は水の他にグラスワインもしくはビールとなります。
見るとカフェ代が入っていません。
改めてレシート切り直してもらうのも面倒なので、その分多めにチップを置くことに。
1人で食べて
総額:18.00ユーロ (ワンドリンク、カフェ含む)
サービスは色々な面で詰めが甘いと言えるのですが、格安値段のランチを提供しつつ
それなりに形になるよう頑張っている点は評価します。
店の造りに関しては、テーブルの数が多過ぎる気もしますが広くて悪くありません。
ただし閑古鳥が鳴いている店内での食事は寂しい物がありました。
料理について述べると・・・
お通しのガスパチョは全く冴えない物で、客に出す前にちゃんと味見したのか?
前菜の鱈のカルパッチョは少し水っぽく、印象に残る料理とは言い難いのですが
まあ見た目も悪くないし、皿に努力は見てとれますので良しとします。
メインのフリカンドは、お安いランチと割り切れば決して悪くない出来でしょう。
デザートは、ただアイスを器に載せてハイ終わりでは寂しく、前菜やメインの様に
安いなりにも、何か一工夫が欲しいところ。
老舗4,5星ホテルのレストランと言っても色々。
二つ星の「Lasarte」「Moments」の様なレストランを有している様なホテルも有れば、
無名のレストランしか持たないホテルも多く、このレストランは後者。
現状のところはホテル併設のレストランとして、ただとりあえず存続しているだけ。
それを変えるべく、手始めとしてやりだしたお得ななランチメニューな訳ですが
残念ながらお世辞にも全く上手くいっていると言えません。
今、彼らなりにやる気を持って努力しようとしているのは
私にもよく分かりますが、根本的なところで足りない物がある。
それは今の様な中途半端さが残るものじゃなく・・・
あの「Somodo」のランチの様な、客に「そこまでやるか!」
と唸らせるような、強烈なインパクトじゃないでしょうか。
味わい:3.8 食材:3.9 技術:3.9 個性:3.8
雰囲気:4.0 ボリューム:4.1 コスト:4.2 サービス:4.0
満足度:67点