店の中はこんな感じで、 最近の流行りと言うところでしょうか。
ちなみに、この写真では分かりませんが2階まであってバルとしてはかなり大箱
黒服のこの方がオーナーさん↑
ソムリエでもあるのですが、初訪問にも関わらず今日はとても感じよくアテンドして頂きました。
さて、今日も最初はビールを1杯! 1.80€
バルセロナでは珍しいアンダルシアのビールで名前は、まさにその物「Alhambra」。
お通しのオリーブはスーパーで売っている様な水っぽい缶詰物でこれはイマイチ。
まず最初は、この店のおススメの一つのコロッケを試します。 1.80€/個
中はスペインらしくクリーム系なのですが中がぎっしり詰まっています。
ちなみに衣にPANKO(日本のパン粉)を使っていて、それがウリだとか
お味は、まずまずと言うところ
パン・コン・トマテを注文。 2.80€
他店のそれと比べて悪くは無いと思いますが、パンがもう少しパリッとしていれば
なお宜しいのでは・・ と思ったり
タパスの定番物のパタタスブラバス。 3.40€
これもこのお店のオススメの一つです。
ポテトの揚げ加減、アリオリソースどれも悪くない。
ただ、それよりも特筆すべきはチョリソがふんだんに使われている点が◎
値段もリーズナブルですし、それなりに気に入りました。
今日は白を1本。
地元カタルーニャ州のMontsant産のワインで通にはよく知られた「Dido」。 26€
葡萄は定番のシャレロとマカベオに最近の流行りでしょうか? ガルナッチャブランカも。
白にしては安くは無いのですが、その値段だけの価値はあります。
その上にある黄色いキャビア?
は、あのエルブジ料理のコピー物で中にはオリーブオイルが詰まっています。
ところでホタテは火が通りすぎ、素材の美味しさを引き出せていず、まるで蒲鉾です。
Onglet de Vedella 9.50€
先月レストラン「Caldeni」で食べてOngletが美味しかったので注文しました
付け合わせは日本の椎茸。
その椎茸には醤油の味がほんのり
焼き加減は特に指定はしませんでしたがレア。
肉には甘味はありましたが、旨みはほとんど感じず、少し硬くて・・
一言で言えば期待外れなのですが、まあこの値段ですからしょうが無いか・・
イカと下には季節のキノコ。 12.50€
イカは旨みを全くと言っていいほど感じませし、キノコもただ炒めただけ。
先日「Granja Elena」のイカ料理に比べると天国と地獄の感があります。
2人で食べて
総額:70.80€ (ビール2杯、ワイン白1本含む)
前半は大人しそうな若いお兄さんがアテンドしてくれましたが、それは素人に
毛が生えた程度で、まだまだこれからと言うところ。
後半オーナー自らのサービスで救われましたが、全体的には物足りなさを感じます。
あと店の作りは流行りのモダンでクールと言うところなのでしょうが、
既にこう言うのは、あちこちで見尽くして今更という気もします。
お金を掛けたにも関わらず、逆に個性を失くしてしまった典型と言えるでしょう。
料理については流行りの料理を出してはいますが、ただなぞっている感が拭えず
新しい店だからこそ、既存の店に無い個性が何か欲しい。
親切で感じの良いオーナーさん、私の気持ちとしては応援してあげたいのですが
この程度の料理、店のコンセプトでは10年前のバブル期ならともかく、
この先長く続けていくのは難しいんじゃないでしょうか。
味わい:3.8 食材:3.9 技術:3.8 個性:3.8
雰囲気:3.9 ボリューム:4.0 コスト:4.0 サービス:3.8
満足度:63点