椅子の後ろに鞄を掛けている人がいます。
地元スペイン人ならこんな危険な事は絶対しないんですが、それだけ外国人観光客が多いと言うことでしょうか。
さすが観光客ご用達レストランだけあって日本語のメニューも。
これなら誰でも簡単に注文出来ますね。
メニューの下に書いてあるこの消費税込みと言うのを見て笑ってしまいました。
なんだか妙にリアルです。
このセッテイングを見ると古臭さを感じますが、これが伝統と言えば確かに。
地元のアルベッキーナ種のオリーブ。
どこでも出るおつまみですが、この店のこれは今まで食べた何処よりも塩辛かった。
料理は濃い味なので赤がすすむのでしょうが、無駄なお金を使いたくないので今日は水(ガス入り)に
テーブルにはあまり見かけないブランドのオリーブオイルの瓶が。
日本言うところのこれが醤油にあたります。
しっかり味が付いていてなかなかイケます。
ただし、オリーブオイルの量が半端じゃなくて半分食べた所で気持ち悪くなってきました。
ホント、油サラダと言ってもいいぐらい。
シーフードパエリヤです。
それにしても、凄い色ですね。
まさに、ドロドロ。
綺麗に黄色いパエリアはどこもコロランテと言う着色料をいれてあり、サフランではそんなに鮮やかな黄色にはなりません。
それにしても・・・・これはドス黒い
ムール貝の中までお米がぎっしり。
パエリヤの基本ですが、海老も貝もただの飾りですので食べても全く美味しくありません。
手長海老の尻尾ですが、一応ちゃんと肉が入っています。
これが安物だと、肉がほとんど無くてスカスカなんですが、その点はちゃんとしたものを使っています。
味が濃いのに加えて量が多いので、適当に具だけ食べて半分程残しました。
さてこの後ですが、田舎の国道沿いのドライブインで出てきそうなデザートを食べてもしょうがないので
私の座った席の後ろには、スペイン国王様の二人の娘のがここに座った証のネームプレートが。
この店さすがに観光客の心理をよく知っています。
既に解っている店で、極力無駄なお金は使いたくなかったので注文は最低限としどうせ残すだけのパンも断り、飲み物は水として
総額:36.20€
さて、この店に最初に来たのは初めてバルセロに来た15年前。
その時の印象は評判ほどではないけど、まあ普通だったと思ったような。
ただ、その後バルセロナに住むようになってから比較対象が出来る様になったせいもありますがこの店のパエリヤ米料理は全体に味が濃いのと、それ以外の料理も他店と比べて何ら秀でた物も無く足は日々遠のくばかりでした。
ちなみに、私の周りのバルセロナ在住者でこの店に通っている人に会ったことがありません。
味わい:3.4 食材:3.8 技術:3.5 個性:3.5
雰囲気:4.2 ボリューム:4.2 コスト:3.7 サービス:3.7
満足度:57点