バレンシアからバスで2時間の街DENIAにある2星レストランに来ました。
ビーチリゾートの街らしく最初に通されたのはテラス席、開放的で快適です!
バルセロナで知り合った料理人君に会うのが今回の目的でもあります。
3月に営業を開始してから既に20人ものスタッフがシェフの厳しいしごきに耐えられずにや辞めて行ったそうです。
でも、久しぶりに見る彼は楽しそうにしていました。
まずは、カバで乾杯。
フォークではなくピンセットで食べます。
まずは、近くの山に取りにいくという木の芽、多肉植物でしょうか?
緑の部分を食べ、茶色い茎の部分は苦いので食べないように、との事。
サクラエビを使ったスナック。
今度は石の上に乗っていました。
シナモンスティックの先にはバジル。
葉っぱの形が少し違う様ですが、バジルと説明と説明をうけました。
スティックは、香り付け。
食べるのはもちろん先の葉っぱだけです。
食前酒も終わり、レストラン内に移動。
写真で見ての通りテラス席とは打って変わり・・ 窓のない閉鎖的な空間。
このギャップは何なの?!
乾き物4点セット。
左からカツオ、Maruca(紅鱈のカラスミ)、Corvina(ニベのカラスミ)、タコ。
イチジクの葉の上に乾燥イチジク。
塩味の後にイチジクのさわやかな酸味と甘みが口の中を中和してくれます。
Rompepiedra
辛し味の葉の上に鯖。
トロの部分を用意してくれたので脂が乗って本当にとろけるようでした。
Cubalibre 2001/2011
コカコーラ&ラム、そしてフォアグラ。
とっても濃厚でクリーミー。
薄く切って焼いてあるブリオッシュが付いてきました。
5種類の中からパンを選びます。
私が選んだのは胡桃だったかな?
Aguacate
アボガドのエビの澄まし汁仕立て。
個人的にはアボガドがまだ青臭くもう少し熟している方が好みです。
Bosque aimado 2005
森をイメージしたお皿。
少し甘い粉末上には歯ごたえを感じるよう少し硬めに茹でられたグリンピースに、カリフラワーが添えられ、中にはゼリー状のものが隠されていたりして見た目と同じように色々な味を楽しむ事が出来ます。
中に隠されていました。
ドライトマトのようでもあり、でももっともっと生に近い感じでした。
Gambas de Denia 1992
初めてDenia産のエビを食べました。
バルセロナではPalamos産のエビが最高級とされているのですがここのエビはそれ以上。
少し甘く、繊細な感じです。
エビをパリっと揚げてあります。
そのとなりは、海老味噌のスープかと思ったらウニスープでした。
もう一発、Deniaのエビ。
素材が良いと少し茹でているだけでこんなに美味しい。
でも、これを褒られても料理人として複雑な心境でしょうか。
エビ味噌を集めてそれをラップで包み固めて着色したらしいです。
見た目は綺麗だったのですが、忘れました。
Espardenas?
Salmonete 1992-2011
ヒメジのウニソースがけ紙筒の中には肝をペーストしして挟んでありました。
火の通り加減も絶妙で今回の料理で一番気に入ったかも。
Arroz Senia. Cenizas 2008
やはりバレンシアというお国柄、最後にお米料理が出てきました。
Campo de citricos 2005
やっとデザートにたどり着きました。
柑橘類の盛り合わせ。
Pizarras de chocolates 2009
溶岩チョコレート。
中はホワイトチョコとブラックチョコでした
そして溶岩を除けると下にはスポンジケーキとジャムが隠れていました。
チョコレートが濃い味なのでジャムでスッキリ。
最後はまた外のテラスに移動してコーヒーを頂きました。
その時サービスで付けてくれたチョコレートです。
缶にもキャビアと書いてありますし、写真で見ると間違いそうですね。
■一言メモ■
21時にレストランに到着してホテルに戻ったのが3時近く。
今回は一人110ユーロのコースを選びました。
料理人君のお陰で通常のコースに何品かおまけついていましたが140ユーロのコースを食べたら帰りはいつになるんだろう、と心配になりました。
今年営業を始めてからアラカルトでオーダーをしたのは2組のお客様のみで殆どがコース料理で食されるそうです。
もちろん1品1品手抜きはないのですが、コース全体で一つの料理になっている様な気がします。
サービスもソムリエもそつがなく皆プロフェッショナルで気持の良いのもでした。
全体的にチームワークの良さを感じました。
最近の傾向として、料理を極めるのももちろんですが珍しい食材、今まで食べた事がないような食材探しが顕著になっているのでそれが過熱しなければ良いと思います。
評価69点