この店のパエリヤが地元バルセロナの、幾つかのグルメサイトで何度も一位になっています。
ちなみに、日本人観光客が大好きな「7portes」は残念ながら地元ではその候補にすらあがりません(笑
ところで、外から見るとなんだか・・こってりした店です。
店に入ると、写真がまずこの写真が目に着きました。
女主人が料理していると言うことなのでしょうか?
老舗の有名店のお決まりの・・・
壁には著名人の写真が一杯。
左が現在のバルサの会長、右はなんと懐かしい若き日のルイス・フィーゴに現監督のグラデイオラ(髪の毛たっぷり)
さて、お店のは思ったほど広くありません。
こってりした雰囲気で、歴史を感じると言えばそうですが・ 内装はこの20年に何も触っていないというところで悪く言えば、ほったらかし。
パンは素朴な物ですが悪くありません。
ちなみに、この店お通しが一切出て来ません。
オリーブの実すら・・・。
今日は夜にパエリヤなので、前菜は軽いこのムール貝だけにしました。
まともに食べると、お腹一杯で安眠できなくなりますから(笑
蒸し加減は完璧と言って良いでしょう。
貝も一級品で味付けもシンプルな料理ですが絶品に近い。
今まで食べた、ムール貝では最高と言って良いかもしれません。
評4.4/5
いよいよお目当てのパエリヤです。
真中にレモンは理解できますが・ その上にカーネーションが乗っかっています。
これって、おばさんシエフの趣味なのでしょうか?(笑
パエリヤは見ての通り、カタルーニャ風と言うのでしょうかべちょべちょです。
具はわりとシンブルで、あさりは煮過ぎで・・死んでます。
味に関してはしっかりし付いていますが「7portes」の様に濃すぎると言う事も無く、あのバカげた注文「塩抜き」してもらう必要もないでしょう。
海老と手長海老ともに、一応は身がスカスカの冷凍物じゃなくて、ちゃんとした物を使っています、まあ当たり前ですが。
デザートは無しでエスプレッソで〆。
おまけに出てきた、ハーブ入りのチュピート。
■一言メモ■
地元で一番と言われるパエリヤですが、食べてみての感想は・・
味は悪くはありませんが、オイリーで必要以上に水分が多く私的には今一つと言うところです。
ここのパエリヤに一番近いのは、既に訪問してこのブログにも紹介していますが「El Vell Sarriā」。どちらも、地元では高評価で人気の店ですがはっきり言って、日本人が美味しいと思えるパエリヤでは無く、ここの地元カタルーニャ人好みの味で、私が求めている物ではありません。
あと、店は昔ながらと言う感じはしますが、良く見るとあっちこっち手入れが行き届いていないと言う印象を受けます。
既に何年も使ったくたびれた皿にシミがあったり、異常に座り心地の悪い椅子・・たとえ、味に定評があるにしてもこんなレベルでは怠慢経営と言っても差し支えありません。
サービスに関しては、まあ普通で特に悪くも無いし良くも無し。
今日は前菜の中では、二人で一番安いムール貝を一皿とパエリヤしか食べませんでしたがメニューの中には時価と言うのが多いですし、普通に食べれば簡単に100€はいくと思います。
総評としては・・・日本人には、全く関係ない店と言うところでしょうか。
評価62点