今日はバスク料理のお店に来ました。
ネット上の口コミもかなりの高評価のお店です。
お店の中はこんな感じでモダン。
最近は猫も杓子もこんな内装の店ばかりなのでこれを見ただけでは、一体何料理の店か分かりません。
正直、これって味の無いつまらなさと思うのは私だけでしょうか。
さて
最初に出てきたお通し。
ソーセージにマスタードのソースが付いています。
これはオマケにしては、なかなか美味しかったです。
パンは3数類程あってどれも焼きたて。
良い感じで始まりました。
今日は3人で食べに来ました。
前菜1
ガスパチョ。
生ハムが入っています。
ガスパチョ中にこの野菜も投入。
お味は、悪くありません。
今年も暑くなって来ましたがやはり夏は冷えたこれですね。
前菜2
ラビオリ中にイベリコの生ハムとフォアグラが入っています。
形は、なんだかクラゲの様にベロ~ンと広がっている妙なラビオリでしたがお味は、悪くありません。
前菜3
セビチエ。
昔、中南米を長期旅行した事があり何とも懐かしい味です。
相方は、レモンが効き過ぎて酸っぱいとの事ですがこれは元々そう言う物と思っていますので私にはOKでした。
欲を言えば、もう少し野菜に彩りがあれば良かった様に思います。
メイン1
バスクと言えば肉が有名なんですが、今日は肉の塊の
チュレトンを食べたかったのですが2人前からしか頼めないとの事でその下の部位の肉なら一人前で頼めると言う事でこれにしました。
ちなみに、こちらの方がチュレトンより高くて21ユーロ。
さて焼き加減はいつものレアで文句なし。
ただ味は、ソースうんぬんと言う凝った料理ではなくて肉の味を、味わう料理がゆえに肝心であるはずの塩・・それが足らない。
あと今ひとつジューシーさに欠ける肉で、思った程肉にも旨みを感じないしいま一つ。
肉の付け合せのポテト。
面白い演出なのですが、味は大した事ありません。
ちなみに下の黒い板、溶岩プレートと言います。
最近バルセロナのおしゃれなレストランで流行っています。
メイン2
鱈のグリル。
皮には焦げ目が付いていて、この鱈を使った料理にしては味も悪くありませんがかといって、どうこう言う物でもありません。
お腹一杯だったのでデザートは3人でシエアしました。
上にはホワイトチョコ中にテイラミスあとマンゴウのアイスが入っていいます。
周りの緑がバジルのソースでこれはイマイチの組み合わせ。
トータルの感想は、まあ普通。
■一言メモ■
料理の全体的な印象は悪くありません。
ただ、これと言って抜けた料理があるかと言うとそれはありませんでした。
客層は、ビジネスマンと一般客が半々でこの日はほぼ満席で良く流行っています。
支払いは、一人50ユーロ程でしたが、デザートをシエアせずにしっかりコーヒーも飲めば60ユーロ弱となります。
値段がそれなりなので、ビジネスマンと言っても管理職また一般客も一目でお金に余裕のある人達とわかります。
日本人は、お金の持った人達は星付きレストランに行くと思っているかもしれませんが実際はそんな事は無くて、今日のこの店もそうですが
他には以前の記事で紹介した「Roig Robí」「Windsor」等の店の方が格段に人気があります。
理由は値段では無くて星付きレストランの料理は地元のお金持ち達の趣向にあった料理では無いという事。
彼らは奇を衒った物でなくて、もっと保守的なスタンダードの物を好みます。
実際、星付レストランはどこも半分以上は外国人旅行者と言う店がほとんど。
以前、「ALKIMIA」のシエフのジョルデイ氏が外国人観光客がいなければとてもやっていけないと言っていましたが、私もそうだと思います。
また、イタリアの星付きレストランで修行をしていた日本人の料理人も全く向こうも同じだと言っていました。
日本人の殆どの方は、この事を知っていないと思いますが地元のお金持ちの好む料理そう言う店は「サンパウ」でも「エル・ブジ」でもありません。
ミシュランの星付けの基準が、独創性を重視するのでどうしても奇を衒った創作系の料理になってしまうのでそれはしょうがない事でもあるのですが・・。
だいぶ話がそれましたが、最後に気になったのですが今日のこの店バスク料理の店ですが、食べた物はバルセロナのどこでも食べれる物ばかりでした(笑
評価 69点