ジョセップ・フレイシャ氏が息子に元々自分のやっていたレストランを譲りそのRAMON氏がミシュランの一つ星を維持。
バルセロナのイケメンのスターシエフとしてもここ数年人気を博していたレストランRMAMON FREIXA。
今回その勢いに乗って首都マドリッドに進出となりました。
ところで、この店はどうなるのかと思っていたら、なんとその後釜には、引退したと思っていた父のジョセップ氏が再び。
復活に際して店の名前も変え、息子の名前RAMONの変わりに苗字の後にはトラデイションが付きます。
その、名前を付けた事で分るように最近のミシュランの星付きレストランの流れに逆らうがごとく伝統のカタルーニャ料理で直球勝負する
何かと話題なレストランです。
地元カタルーニャの伝統料理と言うだけあって料理はアラカルトのみ。
最初のつまみに、ブニュエロ・デ・バカラオ。
鱈の身を練って揚げたもので、地元料理の定番中の定番。
さてお味ですが、これは美味しかったです。
味もそうですが、しっかりした食感もあり今まで食べた中では最高のブニュエロでした。
前菜に頼んだ一皿は。
半熟卵とポテトにイベリコハムの揚げたものが付いてます。
目の前に置かれてびっくりしました。
星付きレストランで、まさかこんな料理が出てくるとは思いませんでした。
まるで、バルで食べる料理です。
お味は、悪くは無かったのですが予想外の事に、ただ呆然となった私でした。
エスケシャーダ。
鱈の塩漬けを戻したサラダ。
もちろん、地元の定番料理。
今まで食べた事の無いような肉厚な鱈でした。
味はしっかりついていました。
名前は忘れましたがブテイファラの入ったジャガイモのパンケーキの様なもの。
初めて食べましたが、もちろんこれも地元の伝統料理なのでしょう。
私達が頼んだ前菜3品の中ではこれが一番美味しかったでしょうか。
メインその2
あんこうのグリル。
これも肉厚で、身がプリプリして味もしっかり付いていました。
■一言メモ■
今までに行ったミシュランの星付きレストランとは全く違うコンセプトの料理です。
写真で見ての通り派手さは全く無く、悪く言うと見た目は田舎のドライブインで食べるようななんとも地味な料理。
店名にトラデイションと付けて地元の伝統料理を出すとは聞いていましたがまさか、ここまでやるとは思いませんでした。
良くこの地味な料理でミシュランの一つ星が守れたか正直不思議なくらい。
さて、料理のお味についてですが・・
なんとも地味な料理ですが、見た目と違いこの手の伝統料理の中では美味しいと思います。
値段もミシュラン星付きレストランの中では格安で、の辺の中級レストランと何ら変わりません。
まとめ・・
スペインにあるミシュラン星付きレストランの中では異色なお店です。
流行の星付きレストランと思って行くと、何の新しさも驚きもなく地味な料理なのでがっかりすると思いますが、丁寧に作った地元の伝統料理そして味も悪くない。
こう、思って行くと満足できる店かと思います。
評価 74点