さて、いつもの様に付きだしから始めさせて頂きますと左がサイコロ状のチーズその回りに黒トリフがかかっています。
右が野菜でトマトに人参、カリフラワー。
なんと言う事も無いもので、コメントする程でも無し。
次は左はハーブ味のチップスに右はスペインでは定番料理にもなっているアルボンデイガス(ミートボールです)この二つも今ひとつ。
付きだしの最後。
ブニュエロと右は豚の首の肉パパダと言いますがそれをごく薄く切って焼いてトーストの上に乗っています。
先日レストラン「FREIXA TRADICIO」で食べたブニュエロに比べると、何ともありきたりな味。
ここまで、食べて何だか少し不安になりました。
いくら、付け出しのオマケとは言っても、一つぐらい美味しいのがあっても、良さそうなものですが普通。
それから、料理の前にオリーブオイルのお試しがでました。
4種類のバージンオイルを比べるのですが、こういうの他のレストランでも良くやっています。
以前から家でも色々なオリーブオイルを試しているので内心は、別に今更ハイハイと言ったところでしたが、日本から来る人には面白いと思います。
あと、パンですがこれは美味しかった。
焼きたてという事もありますが、この後30分ほどして冷めてきてもまだ美味しく頂けました。
さて、ここから本番の料理。
今日は、一人ですがコースはやめてメインに魚と肉をそれぞれハーフポーションで頼みました。
前菜に頼んだカネロニ。
このお店の、昔からの定番物だそうです。
さてお味は・・
最後まで、微妙になんですが舌に塩が残りました。
スペイン人は日本人より塩が効いてる料理が好きなのは分かりますが、他のレストランで
食べたものに比べても少し塩が効きすぎ。
味も、星付きレストランなのですからもう一工夫は欲しいところ。
ココチャとお豆。
タラの頬肉です。
この塩加減は大丈夫だったのですが、今度は逆にパンチが足りない。
まあ、不味いと言うことではありませんが。
次は肉ですが、あれ?どこかで見たナイフと良く似ている。
色は少し違いますが前日、レストラン「LASARTE」で使った脅威の切れ味のナイフのようです。
そして、お肉に付けてお食べくださいと出されたソース。
牛ヒレ肉のグリル。
脅威の切れ味のナイフのはずが・・なんだか、切れ味が良くない。
刃先を見てみるとなんだかへたっているようです。
さて、お味はと言うと・・
イマイチ美味しさが感じられない。
ソースを付けて食べて見ても・・。
ところで、食べながら気づいたのですがそう言うえばオーダー取るときに焼き加減を聞かれませんでした
あれ??
デザートは無しで。
食後にエスプレッソを頼んだら出てきたプチフール。
一応、味見にちょこっと食べて半分は残しました。
やはり、今日も気持ち悪いほどの満腹になりました。
以上。
■一言メモ■
以前、バルセロナで修行していた知人の料理人がこの店の事をあまり良く言ってなくて、なんだか彼に刷り込まれたみたいで今まで来ませんでした。
今週と来週は一人なので失敗しても夫婦で行く半額で済むと思い試しに来ました。
で、結果は・・
いやあ、嘘じゃなかったですね。
ほんとに、なんだか冴えない料理でした。
最初のアミューズで、あれれ・・となって、その後のカネロニ、魚に肉と焼きたてのパン以外、何一つこれと言う物がありません。
先日、行った同じ1つ星の「Via Veneto」また「FREIXA TRADICIO」にしてもそんなに抜けた料理はなかった訳ですがその店のポリーシーの様な物が料理と共に伝わってきたのですが何を言いたいんでしょうかここの料理、この店って?
私が鈍感なのか、何も伝わってきません。
肉の時に出た特殊な切れ味のナイフにしても、切れ味をチエックして無いのでしょうかカッコ付けても切れないナイフなら話にならない。
どこにでもある、ギザギザの普通の肉用のナイフで充分です。
自分のレストランで使ってるナイフの刃がへたっているのも解らず包丁の宣伝に出てる場合ですか!
さて、料理以外の事も簡単に書きますと・・
まず、サービスですが悪くありませんこのクラスのレストランの標準をしっかりクリアしています。
私とあと一組の客しか居なかったので、たった2組でテーブルウオッチングも
あったものでも無いのですけど(笑
でも、料理、ワインに付いての質問にもそつ無く答えてくれましたし全体的な感じでは問題無いと思いました。
2星の「LASARTE」なんかより結構ゆったりとテーブルを配置しています。
値段については、このクラスのレストランの標準と言うところ。
評価 63点